| 現実社会の中の超現実と、想像、インスピレーション、ミューズ |
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シュールレアリスム、作家で言うならサルバド−ル・ダリだ。私の創作活動を美術史の中に位置づけると、運動ではそれ、作家ではダリに相当するのだ。なぜなら、想像することが私の創造の原動力であり、想像で世界を冒険するということは、超現実を探究することでもあるからだ。
例えば、スペインという国を想像すると、フラメンコ・ひまわり・太陽・情熱・オレンジ色・パエリヤなどのモチーフ、言葉が頭に浮かぶ。私は、これらはスペインぽさの象徴として無意識に自分の心の奥に住みついているモチーフや言葉であると考え、スペインという現実の国の中に内包された、よりスペインらしいこと、本当のスペイン(超現実)と考えるのだ。
身近(自分の土壌)にあったホイールカバーが突然スペインになってしまったのは、これを見た時にビビビッと、その形がパエリヤの鍋、穴が具である貝とリンクしたからである。この時、想像力を掻き立ててくれるインスピレーションが訪れたということであり、ホイールカバー=パエリヤ=スペインという方程式が想像されたのは、パエリヤがスペインの超現実であるからだ。
また、現実には見たことがないサグラダファミリア。映像や写真で見て知っている部分以外のところには、もしかしたらひまわりの彫刻が施されていたりガウディの像が潜んでいるかもしれない。こう想像できるのは、ひまわり・ガウディがスペインの超現実だからである。
このように、超現実とは想像という行為でその姿を現す。逆に言えば、想像は、意識下に眠っていること(超現実)を無意識のうちに呼び起こすのである。それは私の場合、具体的で物語性を帯びて、作品となる。
また、私にはインスピレーションやミューズの女神が頻繁に訪れる。この訪問は、私にとって極めて大切な「想像すること」の発端になることもあるから、大切にしなければならない。よって自分の土壌で常にアンテナを張って、その訪れを待っているのである。