力石咲の仕事
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日本人で庶民でものづくりが好きな私の夢  
   
精神の鎖国を、私はしている。精神の鎖国によりもたらされた開国法で世界を冒険する。
すなわちそれは、自分の土壌と現状にしっかり腰を据えて、想像力で世界を冒険するということだ。
私は日本人であり、庶民であり、ものをつくることこそが生来いちばん好きな人間であり、海外に憧れる人間である。日本人であることを強く自覚しているからこそ、外の世界に憧れている、とも言える。
実はこの心境は、実際に江戸時代に鎖国をしていた日本における、その厳しい強制や制約に縛られていた庶民の心境と同じなのである。しかし同時に、この時代は他動的に外からの情報がストップしてしまったため、必然的に内部の事情に従わざるをえなくなり、あるひとつの様式を、きわめて洗練された独自の世界にまで練り上げていくことにもなった。
思想的にも様式的にも自国と西洋のマーブル模様、文化の中立国である日本の中で、私は自分の土壌にどっしり腰を据える。そうするとやはり外の世界は私の憧れの的であり想像し、オリジナリティな創作基盤ができあがる。
精神の鎖国によって生まれるグルーブを、発表の開国によって世界へ放出したい。